No.89【介護福祉士メルマガ】
2013年1月18日
こんにちは、
合格オンラインの井上です。
【障害の理解】
問題87から問題96の全10問となります。
昨年は、全体の中で難しい問題が多いと分析評価しています。
試験的には10問全問正解を狙わず、6点から7点取れれば上出来という作戦で臨む方がよいでしょう。
参考資料
http://burogu001.blog.fc2.com/blog-date-201202-2.html
では、
試験出題範囲の小項目を確認しておきましょう。
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障害の基礎的理解
01障害の捉え方、ICIDH(国際障害分類)からICF(国際生活機能分類)への変遷、その他
02ノーマライゼーション、リハビリテーション、国際障害者年の理念、その他
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障害の医学的側面の基礎的知識
03視覚障害の種類と原因と特性
04聴覚障害、言語機能障害の種類と原因と特性
05肢体不自由の種類と原因と特性
06内部障害の種類と原因と特性
07精神障害の種類と原因と特性
08高次脳機能障害の種類と原因と特性
09知的障害の種類と原因と特性
10発達障害の種類と原因と特性
11難病の種類と原因と特性
12障害が及ぼす心理的影響
13障害の受容
14適応と適応機制、その他
15障害のある人の特性を踏まえたアセスメント(保たれている能力と低下している能力の把握、家族との関係の把握)
16行政・関係機関との連携
17地域自立支援協議会との連携
18その他
19他の福祉職種との連携
20保健医療職種との連携
21その他
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家族への支援
22家族の障害の受容の過程での援助
23家族の介護力の評価
24家族のレスパイト
25その他
上記25個の小項目になります。
幅が広いため、理解を深めるにはかなりの時間が必要となります。
試験では、上手にヤマをはりましょう。
例えば、昨年の問題87から問題96で一番難しい問題を確認してみましょう。
問題87問題93が難しい問題となります。
問題87
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health;国際生活機能分類)にしたがって次の状態を定義した場合、正しいものを一つ選びなさい。
1
片足を切断しても義足を着けて歩くことができるのは「参加」である
2
右片麻痺があるが福祉用具を使って食事を作ることができるのは「活動」である
3
尿失禁が思わぬときに起こるのでゲートボール大会への出場を控えるのは「活動制限」である
4
調理や掃除等の生活行為ができなくなるのは「参加制約」である
5
盲導犬利用者が結婚式への出席を断られるのは「活動制限」である。
答え
↓
↓
↓
↓
2が○になりますが、ICFは壮大な概念ですので
じっくり学ぶ必要があります。
用語的には
(1)心身機能・身体構造(生命レベル)
(2)活動(生活レベル・歩行・家事・等の生活行為))
(3)参加(人生レベル・仕事、地域社会参加等)
(4)環境因子(階段、福祉用具、介護者等)
(5)個人因子(年齢・性別・価値観等)
(6)健康状態
ICFは
(1)から(6)を総合的にとらえて、
【人が生きること】をどう考えるかという哲学といえるでしょう。
選択肢5は、違法ですよね。
身体障害者補助犬法が制定されています。
盲導犬は、「身体障害者補助犬法」(平成14年10月施行)に基づいて認定された犬で、特別な訓練をうけています。ですから公共施設や交通機関をはじめ、飲食店やスーパー、ホテルなど様々な場所に同伴することができます。
制度により(5)の環境は整備されているけど、関係者の理解不足による、社会活動の参加を制限されていると考えてみてはどうでしょうか。
本日は、ここまでとします。
明日もICFを考えます。
よい一日をお過ごしください。では、またあした・・・