第26回 基礎栄養学(14問)

kyukei



問76 遺伝形質と生活習慣病の発症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)倹約(節約)遺伝子は、効率よくエネルギーを消費させる仮説の遺伝子である。 
(2)2型糖尿病の発症には、遺伝素因は関わらない。 
(3)ヒト遺伝子の塩基配列には、個人差はない。 
(4)肥満の遺伝形質をもつ人でも、肥満の予防は可能である。 
(5)遺伝子の一塩基多型(SNP)は、出生後の食生活の影響によって生じる。 

問77 食物摂取と生体リズムに関する記述である。正しいのはどれか。l つ選べ。 

(1)空腹時には、血中の遊離脂肪酸が減少する。 
(2)生体リズムは、摂食行動によって影響される。 
(3)味は、甘味、酸味、苦味、塩味、辛味の5つを基本味とする。 
(4)食欲の中枢は、小脳に存在する。 
(5)レプチンは、摂食を促す。 

問78 消化と吸収に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。 

(1)唾液分泌は、咀しゃくによって増加する。 
(2)胃におけるたんぱく質の消化酵素は、トリプシンである。 
(3)胆汁は、消化酵素を含む。 
(4)フルクトースは、能動輸送によって吸収される。 
(5)非ヘム鉄の吸収は、共存する食品成分の影響を受ける。 

問79 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)たんぱく質の摂取量が多くなると、ビタミンB1の必要量は増大する。 
(2)たんぱく質の摂取量が多くなると、健常成人では窒素出納は負になる。 
(3)摂取したたんぱく質の体たんぱく質合成への利用は、糖質の摂取量が多いと低下する。 
(4)食品たんぱく質の生物価は、吸収された窒素の体内への保留割合を示す。 
(5)食品たんぱく質の栄養価は、含まれる可欠アミノ酸(非必須アミノ酸)のバランスで決まる。 

問80 糖質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)脳には、クエン酸回路は存在しない。 
(2)脳は、糖新生で生成したグルコースを利用できない。 
(3)筋肉グリコーゲンは、嫌気的代謝に利用できない。 
(4)筋肉グリコーゲンは、グルコースとなって血中に放出される。 
(5)血中の乳酸は、肝臓でグルコースに変換される。 

問81 糖質の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)グリコーゲンの貯蔵総量は、筋肉より肝臓に多い。 
(2)筋肉は、糖新生を行う。 
(3)肝臓のグルコース利用は、血糖値の影響を受けない。 
(4)赤血球では、グルコースから乳酸が生成する。 
(5)脂肪組織には、ペントースリン酸回路は存在しない。 

問82 脂質の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)ケトン体は、肝臓でエネルギー源として利用される。 
(2)血中の遊離指肪酸は、アルブミンに結合して運搬される。 
(3)インスリンは、ホルモン感受性リパーゼの働きを促進する。 
(4)コレステロールは、エネルギー源として利用される。 
(5)LDLは、トリアシルグリセロールを含有していない。 


問83 脂肪酸の体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)アラキドン酸は、α-リノレン酸から生成される。 
(2)オレイン酸は、必須脂肪酸である。 
(3)ドコサヘキサエン酸は、炭素数20の脂肪酸である。 
(4)リノール酸は、飽和脂肪酸から生成される。 
(5)エイコサノイドには、血小板凝集を阻害するものがある。 

問84 食後の代謝変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)脳では、ケトン体の利用は増加する。 
(2)筋肉では、グルコースの取り込みは減少する。 
(3)肝臓では、脂肪酸合成は増加する。 
(4)肝臓では、ケトン体合成は増加する。 
(5)脂肪組織では、脂肪酸の取り込みは減少する。 

問85 ビタミンの栄養学的機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)ビタミンAは、アミノ酸代謝の補酵素として働く。 
(2)ビタミンDは、脾臓で活性型に変換される。 
(3)ビタミンB1が欠乏すると、血中の乳酸が減少する。 
(4)ビオチンには、抗酸化作用がある。 
(5)ビタミンCが欠乏すると、出血傾向がみられる。 

問86 脂溶性ビタミンの代謝と栄養学的機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)活性型ビタミンDの生成は、副甲状腺ホルモン(PTH)により抑制される。 
(2)活性型ビタミンDは、核内受容体に結合して作用する。 
(3)ビタミンAの欠乏では、溶血性貧血が起こる。 
(4)ビタミンEの過剰では、頭蓋内圧が亢進する。 
(5)ビタミンKの欠乏では、血液が凝固しやすくなる。 

問87 ミネラル(無機質)の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)リンは、核酸の構成成分である。 
(2)血中カルシウム値が上昇すると、カルシトニン分泌は低下する。 
(3)マグネシウムの体内貯蔵量は、血清フェリチン値に反映される。 
(4)亜鉛の吸収は、フィチン酸で促進される。 
(5)ヨウ素は、副甲状腺ホルモン(PTH)の構成成分である。 

問88 水・電解質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)水分欠乏型脱水では、細胞内液量は増加する。 
(2)不可避尿量は、摂取する水分量によって変わる。 
(3)1日の水分必要量は、不感蒸泄量に等しい。 
(4)たんぱく質が代謝されると、代謝水を生じる。 
(5)不感蒸泄量は、外気温が上昇すると減少する。 

問89 エネルギ一代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

(1)基礎代謝量は、除脂肪体重(LBM)に反比例する。 
(2)基礎代謝量は、幼児期に最大となる。 
(3)基礎代謝量は、甲状腺機能の亢進により増加する。 
(4)非たんぱく質呼吸商は、糖質の燃焼割合が高いほど小さくなる。 
(5)安静時のエネルギー消費量は、発熱により減少する。

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