第26回 応用栄養学(16問)

kyukei


問90 栄養アセスメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)尿中尿素排泄量は、高たんぱく質食摂取で増加する。 (2)尿中クレアチニン排泄量を用いて、推算糸球体濾過量(eGFR)を算出する。 (3)上腕筋面積は、内臓脂肪量を反映する。 (4)血清アルブミン値は、骨格筋量を反映する。 (5)血清トランスサイレチンは、静的栄養アセスメントの指標である。

問91 日本人の食事摂取基準(2010年版)における栄養素の指標と、その目的に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)推定平均必要量(EAR)—生活習慣病の一次予防 (2)耐容上限量(UL)—生活習慣病の二次予防 (3)目安量(AI)—生活習慣病の三次予防 (4)目標量(DG)—過剰摂取による健康障害からの回避 (5)推奨量(RDA)—摂取不足からの回避

問92 日本人の食事摂取基準(2010年版)の活用の基礎理論に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)食事制限がある対象者には、治療ガイドラインを優先して用いる。 (2)栄養素の摂取源として、いわゆる健康食品は含まれない。 (3)習慣的な摂取量の基準を示すものである。 (4)示された数値の信頼度は、栄養素間で同じである。 (5)栄養素の特性による優先順位は、存在しない。

問93 成長、発達に伴う身体的変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)乳幼児身体発育曲線における50パーセンタイル値は、平均値を示している。 (2)カウプ指数は、{体重(g)/身長(cm)3}×10で算定される。 (3)学童期のローレル指数による肥満判定基準は、年齢によらず同じである。 (4)頭囲が出生時の約1.5倍となるのは、2歳頃である。 (5)体重が出生時の約3倍になるのは、4歳頃である。

問94 成長、発達、加齢に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)1~2 歳の基礎代謝基準値は、3~5歳より低い。 (2)小腸のラクターゼ活性は、離乳完了後に上昇する。 (3)血清IgA濃度は、生後上昇する。 (4)唾液分泌量は、高齢者では増加する。 (5)胸腺重量は、成人期に最大となる。

問95 妊娠期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)妊娠高血圧症候群の予防には、食塩摂取量として12g/日以下が勧められる。 (2)非妊娠時に比べて、インスリン抵抗性は低下する。 (3)ビタミンB12欠乏により、ウェルニッケ・コルサコフ症候群が起こる。 (4)妊娠時に最も多くみられる貧血は、巨赤芽球性貧血である。 (5)妊娠糖尿病は、将来糖尿病を発症するリスクが高い。

問96 離乳の進め方に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)哺乳反射による動きが活発になってきたら、離乳食を開始する。 (2)離乳開始前に果汁を与えることが、栄養学的に推奨されている。 (3)離乳食介助では、スプーンを乳児の口の奥に入れる。 (4)離乳食を1日3回にするのは、生後9か月頃からである。 (5)離乳の完了とは、乳汁を飲んでいない状態を意味する。

問97 母乳に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)WHO/UNICEF(1989年)では、分娩後60分以降に母乳を与えることを勧めている。 (2)吸啜刺激は、プロラクチンの分泌を抑制する。 (3)オキシトシンは、射乳を起こす。 (4)分泌型IgAは、初乳より成熟乳に多く含まれている。 (5)エネルギー量は、成熟乳より初乳が多い。

問98 幼児期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)カウプ指数による発育状況判定では、男女差を考慮する。 (2)原発性(単純性)肥満より、二次性(症候性)肥満が多い。 (3)体重当たりのエネルギー必要量は、成人より少ない。 (4)体水分に占める細胞外液量の割合は、成人より高い。 (5)総エネルギー摂取量の30~40%を間食から摂取する。

問99 思春期女子に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)思春期スパートの開始は、男子より遅い。 (2)カルシウム蓄積速度は、思春期前半より後半の方が大きい。 (3)鉄欠乏性貧血は、男子より少ない。 (4)神経性食欲不振症は、男子より少ない。 (5)急激な体重減少は、月経異常の原因となる。

問100 更年期の女性に起こる変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)エストロゲンの分泌量は、増加する。 (2)プロゲステロンの分泌量は、増加する。 (3)卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、増加する。 (4)骨密度は、増加する。 (5)血清LDL-コレステロール値は、低下する。

問101 生活習慣病予防に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)食事調査における過小申告の程度は、肥満度の影響を受ける。 (2)エネルギー摂取量の過不足の評価は、血糖値により判断する。 (3)皮下脂肪は、内臓脂肪より分解されやすい。 (4)肥満度と血清尿酸値の間には、負の相関関係がある。 (5)食物繊維の目標量(DG)は、10g/日以上である。

問102 高齢期の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)たんぱく質の不足は、褥瘡のリスク因子である。 (2)高尿酸血症は、変形性膝関節症のリスク因子である。 (3)認知症は、摂食行動異常の原因となる。 (4)うつ状態は、低栄養のリスク因子である。 (5)腹筋の緊張低下は、便秘の原因となる。

問103 習慣的な運動によって起こる変化である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)最大酸素摂取量の低下 (2)インスリン感受性の低下 (3)本態性高血圧の改善 (4)サルコぺニアの促進 (5)骨吸収の促進

問104 ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)副交感神経の活動は、亢進する。 (2)尿中窒素排泄量は、減少する。 (3)エネルギー必要量は、増大する。 (4)血清ビタミンC値は、上昇する。 (5)血中遊離脂肪酸値は、低下する。

問105 特殊環境と栄養ケアに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)高温環境では、ナトリウムの摂取を制限する。 (2)低温環境では、脂肪の摂取を制限する。 (3)低温環境では、低たんぱく質食とする。 (4)低圧環境では、食欲が亢進する。 (5)無重力環境では、循環血液量が減少する。

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