第15回 問題36
【問題36】痰の吸引について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 長期療養で気管切開や気管挿管を受けている者では、自力で気道内の分泌物を喀出できない場合も多いので、気道確保のために吸引が必要である。
2 意識のある療養者では、吸引は激しい咳嗽(がいそう)反射を起こし、負担がかかるので、吸引は慎む。
3 口腔・鼻腔吸引及び気管内吸引が必要な療養者では、カテーテルを介した感染の危険性があるので、口腔・鼻腔用と気管内用のカテーテルは別にする。
4 療養者の退院に当たっては、その家族が日常的に吸収の操作を行うことができるように、トレーニングを受けることが望ましい。
5 吸引に際しては、事前に体位ドレナージを行うと喀痰が移動してしまうので、有効な排痰ができなくなる。
【用語解説】
●咳嗽(がいそう)
咳。肺内の空気が気道を通じて爆発的に流出する突発的呼吸運動。咳には、気道内での過剰の分泌物や滲出物の排泄を伴った湿性咳と、伴わない乾性咳がある。
●体位ドレナージ
いろいろな体位をとることにより、重力を利用して水が低いところへ流れるように、少ないエネルギーで効率よく、たん喀出(かくしゅつ)をうながす方法。
【解説】
【解答】1, 3, 4