第15回 問題26
問題26 貧血を呈しやすい疾患として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 脂質異常症
2 悪性腫瘍
3 関節リウマチ
4 糖尿病性腎症
5 ビタミンB1欠乏症
【用語解説】
●脂質異常症
血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)が、多過ぎる病気のことです。血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質がとけこんでいるんです。増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化になってしまいます。ところが、動脈硬化になっても、まだ自覚症状がありません。ついには、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こして、やっと脂質異常症の重大さに気づくというわけですね。
●悪性腫瘍
「がん」「腫瘍(しゅよう)のうち,大きくなってまわりに広がったり,違う臓器に移ったりして,命に危険が及ぶ可能性のあるもののことです。皮膚や粘膜からできるものを『がん』,骨や筋肉,神経からできるものを『肉腫(にくしゅ)』と言います」
●関節リウマチ
免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。
●糖尿病性腎症
糖尿病が進行して腎臓にも影響が及び、 タンパク尿を伴う腎障害が起こる状態を言います。 高血糖による 腎機能の障害から、原尿を作る能力が損なわれます。
糖尿病性腎症は、糖尿病になって10年以上経過すると出現する 可能性があります。
統計によれば、糖尿病性腎症による末期腎不全で透析治療を始める患者数は どんどん増加しており、現在透析導入患者の原因疾患では第1位になっています。
●ビタミンB1欠乏症
ビタミンB1の摂取不足による代表的な欠乏症は、脚気(かっけ)とウェルニッケ脳症があります。
脚気は、ビタミンB1の不足によって、糖質(ご飯、めん類、パンなどの炭水化物)を、エネルギーに変えることができずにおこる病気です。
ウェルニッケ脳症とは、歩行障害、眼球の運動まひ、意識障害、けいれんなどの症状が特徴で、悪化すると昏睡状態から死にいたります。
【解説】
【解答】2, 3, 4