第14回 問題48
【問題48】ソーシャルケースワークに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 福祉関連の相談機関でのみ用いられる援助の技法である。
2 ソーシャルワーカーは、クライエントが自己決定能力を最大限に発揮できるように支援をする。
3 ソーシャルワーカーは、クライエントとの面接が中心となるので、多様な社会資源のコーディネーターとしての機能は果たさない。
4 ソーシャルワーカーは、共感的理解を深めるとともに、客観的に状況を理解するために、クライエントと一定の距離感を保たなければならない。
5 ソーシャルワーカーとの面接を通して、クライエントは自分の問題に関する理解を深めていく。
【用語解説】
【解説】
問題 48【易しい問題】
ワーカー、クライエント、ケース、グループ、コミュニティー、コミュニケーション、メッセージ、クエスチョン、エトセトラ、エトセトラ。
カタカナが並ぶだけで、なんか苦手意識が・・・。こんな受験生さんもきっと大勢おられることと思います。でも、試験で問われる内容は、皆さまがふだんの御仕事でなさっておられることばかりです。皆さまの実力なら、ソーシャルワーク4問は、かるーーーーーく全問正解が容易なはずです!!!ワーカーは面接者とか相談援助者と、クライエントは利用者さんなどと読み替えるみると、ケアレスミスも防げておすすめです。
さて、相談に関する学習のポイントの1つに、相談面接における8つの実践原則があげられます。15回受験ご予定のかたは、それぞれの原則がどのようなことを意味するのか、ぜひおさえておいてくださいね。
① 個別化の原則
② 受容と共感の原則
③ 意図的な感情表出の原則
④ 統制された情緒関与の原則
⑤ 非審判的態度の原則
⑥ 自己決定の原則
⑦ 秘密保持の原則
⑧ 専門的援助関係の原則
1× 【5訂 第3巻321-322P】
ソーシャルケースワークの適用場面は実に多岐にわたります。一般に福祉関連の相談機関といわれる児童相談所や精神保健福祉相談センター、その他の相談機関以外にも、さまざまなところで活用されています。学童保育、障害者職業センターなどが、その好例といえるでしょう。
2○ 【5訂 第3巻319P】
設問のとおりです。
3× 【5訂 第3巻320P】
生活支援は生活を総合的・全体的にとらえる必要があることから、それを主として取り扱うソーシャルワーカーは、各種の援助の組織者として、つまりはコーディネーターとして機能することになるのですね。
4○ 【5訂 第3巻319P】
設問のとおりです。
5○ 【5訂 第3巻319P】
設問のとおりです。
【解答】2,4,5