第14回 問題46
【問題46】集団援助技術(ソーシャルグループワーク)について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 グループでの体験は、社会的行動の学習の場となる。
2 固定したメンバーで活動を行うことが重要なので、メンバーがグループから離れることをグループワーカーは認めるべきではない。
3 活動に参加するメンバーが、グループワーカーに代わってリーダーシップを取ることは、望ましいことではない。
4 グループ内で類似の問題を持つ他のメンバーの発言を聞くことは、問題を抱えている人が自分の問題との共通性に気づく機会となる。
5 場面ごとに異なる役割を担うことで、自らを見つめ直したり、新たな自信を得たりする機会となる。
【用語解説】
●集団援助技術(ソーシャルグループワーク)
同じ問題を抱えるクライエントを集め、プログラム活動を行いながらメンバー間の相互作用を促し、グループの一人としての個人を援助していくもの。特徴は、構成員(数人のクライエント)とワーカーとの共同のもと、話し合いを中心に、構成員が相互作用の影響を受け、成長を目指すところにある。
【解説】
問題 46【合否のカギをにぎる問題】
第14回本試験福祉分野のトップを飾ったのは、そう! そうです!!予想通りのソーシャルワーク! 受験生の皆さまも、『きたーーーーーーーーーーっ』と思わずガッツポーズを心の中でなさったのではないでしょうか。過去の本試験においても、下記のようにソーシャルワーク関連問題が全15問のうち、大きな割合を占めています。
大切な大切な得点源となりますので、15回受験をご予定の方はソーシャルワーク関連問題全問正解を目指してじっくり準備なさってくださいね。
◆22年度:4問
◆21年度:4問
◆20年度:4問(事例問題 1問あり)
◆19年度:2問
◆18年度:4問
◆17年度:3問(事例問題 1問あり)
福祉分野出題範囲として、総Ⅱ福祉論があげられ、内容は以下になります。
◆基礎面接・面接技術
※基本姿勢
※コミュニケーションの技術
※隠されたニーズの発見
◆ソーシャルワークとケアマネジメント
◆ソーシャルワークの概要
※個別援助技術(ソーシャルケースワーク)
※集団援助技術(ソーシャルグループワーク)
※地域援助技術(ソーシャルコミュニティーワーク)
◆接近困難事例への対応
※援助困難事例への対応
※援助困難事例と問題状況の分類
※援助困難事例の理解とアプローチ
1○ 【5訂 第3巻322-323P】
過去の本試験でも、何度も登場してきたグループワーク。もはやお得意様問題ですね。
2× 【5訂 第3巻324-325P】
グループワークって、決められた席に座って授業を受けるわけではありません。グループは常にメンバー相互の関係がダイナミックに動いていて、グループとしてのまとまりが強くなったり、崩れたりと新しいものへとかたちを変えていきます。
3× 【5訂 第3巻324-325P】
グループの中で様々な活動が展開するために、メンバーは時にリーダーになったり、また、ある時は若干距離を置いた立場になったりとその立ち位置を変化させます。
4○ 【5訂 第3巻323P】
設問のとおりです。オンライン模試でも問題46としてグループワークを出題しましたので、トライしてくださった方は先制点につながったと思います。
5○ 【5訂 第3巻323-324P】
設問のとおりです。
【解答】1,4,5