介護支援専門員、ケアマネ

第13回 問題43

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【問題43】短期入所療養介護について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 日常生活の自立を助けるため、必要なリハビリテーションを行わなければならない。

2 介護予防短期入所療養介護は、利用者間の交流や社会性の回復等にも効果的なサービスとして提供される。

3 短期入所療養介護は、医療上の問題を有する者を対象とする。

4 特定短期入所療養介護とは、要支援者のための日帰りサービスのことである。

5 介護予防短期入所療養介護の最大の役割は、医療的処置の実施である。

【用語解説】

●短期入所療養介護
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
医療機関や介護老人保健施設などが、常に療養が必要な方の短期間の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供します。

●介護予防短期入所療養介護
要支援1、2の方が対象の介護予防サービス。(医療型ショートステイとも呼ばれる。)短期間、施設に入所して医学的管理のもとに介護予防を目的としたサービスを受けられます。
連続して利用できるのは、30日間とされています。30日を超えると、31日目からは全額自己負担になります。
施設の種類、部屋のタイプ、利用日数、要介護状態区分によって費用は変わってきます。

【解説】

問題 43【難しい問題】

医療分野出題範囲に、短期入所療養介護方法論があります。

 ◆ 短期入所療養介護の意義・目的

 ◆ 短期入所療養介護サービス利用者の特性

 ◆ 介護支援サービスと短期入所療養介護

過去の本試験においては、17年、問題39、18年、問題38、19年、問題39と出題がみられましたが、近年ではお休み傾向でした。先祖帰りして、14回本試験で難問として登場する可能性は大いにあります。短期入所生活介護との相違点も、しっかりまとめておくと得点につながると思います。

1○ 【5訂 第4巻379P】

設問のとおりです。

利用者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、必要な理学療法、作業療法、その他必要なリハビリテーションを行うことが義務付けられています。

2○ 【5訂 第2巻222~223P】

設問のとおりです。

地域包括支援センター等で作成された、サービス計画に基づいて短期入所するだけでなく、リハビリテーションや栄養の維持・改善等が計画的に提供されます。基本的なサービス内容は、短期入所療養介護と比較して、より活動的なメニューの提供に主眼が置かれ、利用者間の交流や社会性の回復等にも効果的なサービスとして運営することが重要とされます。

3○ 【5訂 第4巻378P】

設問のとおりです。

対象者として、一時的に入所して看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練を受ける必要がある者とあります。同じ短期入所系サービスでも、短期入所生活介護にはこのような規定はありません。

4× 【5訂 第2巻193~194P】

なんか、知らないサービスが増えてる・・・。こんなつぶやきが聞こえてきそうな。

特定短期入所療養介護は、日帰りのサービスです。介護予防と、あたまについていないことからも、要介護1から要介護5と認定された人が利用できるサービスとおわかりいただけると思います。このサービスは、難病やがん末期の要介護者など、医療ニーズと介護ニーズの両方をもつ、在宅の中重度者の生活の質の向上、家族負担の軽減のため、日帰りで提供されます。これまでは、介護報酬は1日単位とされてきたのですが、改正により、サービス提供時間に応じたものに改められています。

5× 【5訂 第2巻222~223P】

短期入所系サービスは、入院治療を目的としたサービスではありません。要支援1、要支援2の人が利用するのが、介護予防短期入所療養介護です。基本取り扱い方針として、利用者の介護予防に資するよう、その目標を設定し、計画的に行うことが義務付けられています。

【解答】1,2,3

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