介護支援専門員、ケアマネ

第13回 問題49

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【問題49】ソーシャルワークの視点から、援助困難者への対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 本人が自分の状態を正しく理解するために、専門用語を駆使して情報を伝える。

2 本人と家族の関係に関する調整的援助は、本人との信頼関係を失うことにつながるため行うべきではない。

3 攻撃的な人に対しては、距離をおいて見守りながら、個別的ニーズの全体像を把握することが望ましい。

4 援助を拒否する人に対しては、その自己決定を尊重し、働きかけをしないことが望ましい。

5 本人の生命の危険が予見できる場合には、専門職は強力な介入を試みなければならない。

【用語解説】

【解説】

問題 49【易しい問題】

福祉分野出題範囲として、接近困難事例への対応があります。具体的にどのような学習を行えばよいかのポイントをあげてみましょう。

 ◆  援助困難事例への対応

 ◆  援助困難事例における問題状況の分類
 ※  問題を自覚しているが援助を受けようとしないか、受けていない場合
 ※  当事者が問題を自覚していないために援助を受けようとしないか、援助を受けていない場合

 ◆  援助困難事例の理解

 (基本的事項)
 ※  積極的援助の必要な人、問題という意識をもつこと
 ※  予防対策とともに問題発見の仕組みをつくっておくこと
 ※  信頼関係を樹立すること
 ※  観察・情報収集
 ※  人・問題・状況全体の課題分析と事例検討会議

 ◆  援助困難事例へのアプローチ
 ※  基本的対応の仕方とプロセス
 ※  相手の気持ち、おかれている状況に共感的理解を示すこと
 ※  正しい知識・情報の提供と援助者の教育的機能
 ※  より深刻な問題へ具体的に対応すること
 ※  家族関係の調整の重要性
 ※  社会資源の活用
 ※  強力な介入の必要な場合

1× 【5訂 第3巻336P】

逆の立場であったなら、みなさまはどのように感じられるでしょう??2度と訪問に来ないでほしいと、思うかもしれませんね。できるだけわかりやすい言葉を用いること、専門用語、外来語などはできる限り避け、御本人に十分理解していただけるよう配慮が必要です。

オンライン模試でも、おなじみの問題ですね。

2× 【5訂 第3巻336~337P】

家族であっても、おもいはさまざまな場合があることは御存知のとおりです。家族であるからこそ、おもいはさまざまと言い換えたほうがふさわしいのかもしれません。高齢者介護をめぐっては、家族間で深刻な問題が生じていることもありますので、サービス提供とともに、家族間の調整の必要性の有無にも目を向けるべきでしょう。

3○ 【5訂 第3巻336P】

設問のとおりです。

4× 【5訂 第3巻333~334P】

お役に立てればと訪問しても、大声で拒否される場合も多々あります。様々な事情から長年、地域で孤立している方であれば、訪問者に強い警戒心を抱くのはごく普通のこと。でも。ここで。くじける。わけには。いきませんよ!!!1回目の訪問で拒否されても、根気良く訪問を続けること、機会を見つけて話しかけること、もしも相手が話してくれたなら、じっくり耳を傾けること。できることは、たくさんあります。

5○ 【5訂 第3巻337P】

設問のとおりです。

【解答】3,5

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