第12回 問題44
【問題44】次の記述のうち正しいものはどれか。2つ選べ。
1 介護予防訪問リハビリテーションでは、モニタリングの結果、特に問題がない場合には、必ずしも介護予防サービス計画を作成した指定介護予防支援事業者に報告をしなくてもよい。
2 指定訪問リハビリテーション事業者は、あらかじめ指定訪問リハビリテーションの利用料以外の費用の額も決めておかなければならない。
3 病院、診療所、介護老人保健施設により提供される通所リハビリテーションは、医療保険と介護保険のどちらでも利用できる。
4 介護療養型医療施設における理学療法については、介護保険から給付される。
5 訪問リハビリテーションは、病院、診療所、介護老人保健施設及び訪問看護ステーションから、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士が訪問する。
【用語解説】
●介護老人保健施設
リハビリに重点を置いており、自宅で介護を受けながら生活できるようになることを目的としている。
(基本方針)
第一条の二
1 介護老人保健施設は、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにすることとともに、その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない。
2 介護老人保健施設は、入所者の意思及び人格を尊重し、常に入所者の立場に立って介護保健施設サービスの提供に努めなければならない。
3 介護老人保健施設は、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行い、市町村(特別区を含む。以下同じ。)、居宅介護支援事業者(居宅介護支援事業を行う者をいう。以下同じ。)、居宅サービス事業者(居宅サービス事業を行う者をいう。)、他の介護保険施設その他の保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
●介護療養型医療施設
療養病床等を有する病院または診療所であって、当該療養病床等に入院する要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、介護療養施設サービスが提供される施設のこと。
●理学療法士
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
●作業療法士
医師の指示のもとに、心身に障害がある人に対して、手芸・工作などのなどの「作業」を通じて、社会に適応できる能力の回復を図る。作業療法士とは「厚生大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に作業療法を行うことを業とする者をいう」
●言語聴覚士
言語聴覚士はことばや聞こえなどのコミュニケーション機能に問題がある方、食べること・飲み込むことに問題がある方に対して専門的なサービスを提供し、支援する専門職です。
【解説】
【解答】2,4