介護支援専門員、ケアマネ

第12回 問題42


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【問題42】次の記述のうち適切なものはどれか。2つ選べ。

1 高齢者の有訴者率では、腰痛が最も多い。

2 若年者では、骨粗鬆症はみられない。

3 全身性の廃用症候群には、心肺機能低下や起立性低血圧かある。

4 障害高齢者の日常生活自立度判定基準では、Jランクが最も重い。

5 変形性膝関節症は、歩行障害の原因とはならない。


【用語解説】

●有訴者率
病気やけが等で自覚症状のある者(有訴者)の率

●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気。
閉経期以降の女性や高年齢の男性に多くみられますが、若い人でも栄養や運動不足、ステロイド剤(グルココルチコイド剤)などの影響でなることもある。

●廃用症候群
手足を動かさなかったり、頭を使わないでいることによって生じるさまざまの二次的な合併症をいう。
寝たきり、からだを動かさないでいると、関節が固まって動かせなくなったり、とこずれができたり、筋力が弱くなったり、高齢者の場合は、ぼけ様の症状が出てきたりします。

●起立性低血圧
首筋から肩にかけてハンガーの形の部分が凝って痛むという衣紋掛け痛みや、立っているときの耳鳴り。起立後直後は自律神経の働きがまだ活発にならないので、朝がつらいのも一つ。 起立性手低血圧症の場合、加えて、特に起立時のめまい、立ちくらみ、ひどいときには失神も起こします。

これらは、自律神経の動きが鈍い若い女性やお年寄り、子供に多くあらわれます。
子供の場合、体の成長に対して、自律神経の成長が追いつかないのが原因です。このようなお子さんは、起立性低血圧症の場合など特に、朝起きられなかったり、朝礼で倒れたりします。ところが、見たところ健康で、最近まできちんと起きていたことから、本人は実際につらくてめまいがするのに「さぼっている」とか「登校拒否」などと誤解されることも多いようです。そこで登校するのがますますイヤになって、本当の登校拒否になることも・・・。周囲の人、特に学校の先生や両親の理解が必要です。


●日常生活自立度判定基準
<ランクJ>
何らかの障害等を有するが、日常生活は自立しており独力で外出する
1 交通機関を利用して外出する
2 隣近所へなら外出する
<ランクA>
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない
1 介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する
2 外出の頻度が少ない、日中も寝たり起きたりの生活をしている
<ランクB>
屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ
1 車椅子に移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う
2 介助により車椅子に移乗する
<ランクC>
1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する
1 自力で寝返りをうつ
2 自力では寝返りもうたない

●変形性膝関節症
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなり、膝の痛みと水がたまる等の症状が現れる。初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みが治まるが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難となる。

【解説】 

【解答】1,3


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