介護支援専門員、ケアマネ

第12回 問題38


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【問題38】次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。

1 廃用症候群には、精神的機能の低下は含まれない。

2 褥瘡の好発部位は、仙骨部、大転子部、坐骨結節である。

3 経管栄養を行っている高齢者では、便の形状や量が変化するため、その状態により経管栄養剤の変更を検討する。

4 口腔ケアにより、唾液の分泌や味覚の回復が促されるが、咳反射は低下する。

5 高齢者の場合、低栄養状態や甲状腺疾患などで低体温になることがある。


【用語解説】

●廃用症候群
手足を動かさなかったり、頭を使わないでいることによって生じるさまざまの二次的な合併症をいう。
寝たきり、からだを動かさないでいると、関節が固まって動かせなくなったり、とこずれができたり、筋力が弱くなったり、高齢者の場合は、ぼけ様の症状が出てきたりします。

●褥瘡(じょくそう)
褥瘡(床ずれ)は、皮膚に持続的圧迫が加わるために血流障害が起こり、その結果として皮膚や皮下組織が死んでしまった状態(壊死)。
適切な予防とケアを行うと褥瘡(床ずれ)の発症リスクは半分以下に抑えられますが、ゼロにすることはできません。発症してしまった褥瘡(床ずれ)に対して適切な治療を行えば、100%ではありませんが治癒させることも可能。

●仙骨部
尾骨の上部にある逆三角形の骨。

●大転子部
股関節の、大腿骨の外側の出っ張り部分

●坐骨結節
骨盤のいちばん下の部分。
椅子に座った時、骨盤で椅子にあたる部分

●咳反射
気道内の刺激に対して、肺内の吸気を突発的に流出させ異物を排除する防御的反射。
(気道に混入した異物を排出、除去する反射)


●甲状腺疾患
甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にあり、食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを作り、血液中に分泌する。甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあり、活動するために必要なエネルギーを作り、快適な生活を送るためになくてはならないホルモンである。
甲状腺ホルモンは、多すぎても少なすぎても体調不良になる。

甲状腺ホルモンが多い時:疲れやすさやだるさがある、汗が異常に多い、暑がりである、脈拍数が多く、動悸がする、手足が震える、甲状腺が腫れる、食欲が旺盛である、イライラする、かゆみがある、口が渇く、眠れない、微熱が続く、息切れがする、髪の毛が抜ける、排便の回数が増える、眼球が出てくる

甲状腺ホルモンが少ない時:疲れやすさやだるさがある、汗が少ない、寒がりである、脈拍数が少ない、むくむ(顔、全身)、甲状腺が腫れる、体重が増える、気力がない、皮膚が乾燥する、声がかれる、眠たい、物忘れしやすい、動作が鈍い、髪の毛が抜ける、便秘、筋力が低下する

【解説】 

【解答】2,3,5


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