介護支援専門員、ケアマネ

第12回 問題27


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【問題27】疾病とその病態や症状との組合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 十二指腸潰瘍—空腹時の腹痛

2 筋萎縮性側索硬化症—四肢の筋力低下

3 脳内出血—頭蓋内圧亢進症状

4 前立腺肥大症—排尿回数の減少

5 異型狭心症—運動時の前胸部圧迫感


【用語解説】

●十二指腸潰瘍
ピロリ菌や非ステロイド性抗炎症薬、胃酸などによって、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ、粘膜や組織の一部がなくなる病気。(「潰瘍」とは、皮膚や粘膜がただれたり、崩れ落ちるという意味)
自覚症状の中で多いのが腹痛、みぞおちから上腹部右側辺りに痛みを感じる。空腹時や夜間に腹痛が起こり、食事をすると一時的に治まる症状が多く見られる。

●筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)(ALS)
手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気。筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけ、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていく。その一方で、体の感覚や知能、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれる。

●脳内出血
脳内の血管が破れてしまうこと。
意識障害、運動障害、感覚障害などの症状が現れる。

●頭蓋内圧亢進症状(ずがいないあつこうしんしょうじょう)
頭蓋内腔で脳実質、脳血液量、髄液量の3つのバランスを取り合い一定範囲内の頭蓋内圧を保っている。何らかの障害によりこれら3つの体積が増大し、圧が上昇した状態を頭蓋内圧亢進という。
要因:脳浮腫、脳血液量の増加、脳脊髄液の貯留、頭蓋内占拠性病変
症状:頭痛(早朝に出現することが多い)、嘔吐(噴出性嘔吐が特徴である)、うっ血乳頭(視力障害)、外転神経麻痺


●前立腺肥大症
膀胱の下にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿障害を起こす病気。
症状:尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなって、がまんが難しいことがある、がまんできずに尿をもらすことがある、夜何度もトイレに行く、尿が出にくいことがある など
※前立腺は男性にしかない臓器

●異型狭心症
心臓表面を走る太い冠動脈の1本がスパスム(けいれん)を起こすために起こります。異型と呼ばれるのは運動中ではなく安静時に痛むことに加えて発作中は心電図に特徴的な変化(ST上昇)がみられるためです。
狭心症とは
心臓は、全身に血液を送り出すポンプとしての役割を果たしています。心臓から拍出された、血液は冠動脈を通り、心臓の筋肉に酸素が運搬されます。冠動脈に狭窄(きょうさく=狭いこと)があり、血液の流れが障害され酸素供給が滞ると、胸痛、胸が締め付けられる、胸が圧迫されるというような症状が起こります。このような症状がおこる病気を狭心症といいます。

【解説】 

【解答】1,2,3


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