第13回 問題47
【問題47】相談援助におけるワーカーの姿勢について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 ワーカーは、抱えている問題でクライエントを類型化するのではなく、一人ひとりを個別の存在として理解する。
2 ワーカーは、認知症の人が自分自身で判断しないとき、代わりに決定を下すようにする。
3 ワーカーは、自らの価値観でクライエントを評価したり、非難したりしない。
4 ワーカーは、クライエントの問題を理解することの妨げになるので、クライエントが表出する感情には対応しない。
5 ワーカーは、クライエントが打ち明けた情報をクライエントの許可なく第三者に漏らしてはならない。
【用語解説】
【解説】
問題 47【易しい問題】
ワーカー、クライエントと、カタカナが並ぶだけで、苦手意識が・・・。こんな受験生さんもおられると思います。でも、問われる内容は、みなさまが普段の御仕事でなさっておられることばかりです。みなさまの実力なら全問正解は容易なはずです!!ワーカーは、面接者とか、相談援助者と、クライエントは利用者さんなどと読み替えてみると、ケアレスミスも防げておすすめです。さて、相談に関する学習ポイントの1つに、相談面接における8つの実践原則があげられます。
14回試験を目指す受験生さんは、それぞれの原則がどのようなこと意味するのか、ぜひおさえておいてくださいね。
① 個別化の原則
② 受容と共感の原則
③ 意図的な感情表出の原則
④ 統制された情緒関与の原則
⑤ 非審判的態度の原則
⑥ 自己決定の原則
⑦ 秘密保持の原則
⑧ 専門的援助関係の原則
1○ 【5訂 第3巻295P】
設問のとおりです。
オンライン模試Ver.3.3でも出題された、いわば鉄板問題ですね。
2× 【5訂 第3巻297P】
たとえ判断能力に問題があっても、自己決定が原則。ワーカーはあくまで、その支援を行うことが基本姿勢です。
3○ 【5訂 第3巻296P】
設問のとおりです。
4× 【5訂 第3巻295~296P】
クライエントや、その御家族が表出した感情を、温かく受け止め、その意味を理解しつつ相談の目的に沿って対応することが、相談援助者には求められます。
5○ 【5訂 第3巻297P】
設問のとおりです。
指定サービスに関する問題と違って、面接に関する問題はいわば定番。ちなみに、問題47は、難問アンケート結果では、最も低い位置づけとなりました。みんなが得点できている問題は、絶対に取りこぼさないことが合格への近道でもあります。
【解答】1,3,5