介護支援専門員、ケアマネ

第15回 問題44


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【問題44】口腔ケア及び誤嚥性肺炎について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 総義歯の高齢者であっても、定期的な口腔ケアは必要である。

2 食事摂取後すぐに臥位になった方が、胃腸の動きが活発になるので、誤嚥性肺炎の予防につながる。

3 口腔ケアは、口腔内細菌を減少させるとともに咳嗽反射を促すので、誤嚥性肺炎の予防に有効である。

4 脳卒中で麻痺のある高齢者では、麻痺側の頬の内側に食物が残っていることが多いので、残渣の有無を確認しながら食事の介助をする。

5 糖尿病に罹患した高齢者では、出血傾向が増すので、歯肉出血のリスクがある口腔ケアは慎む。


【用語解説】

●臥位(がい)
寝た姿。寝た状態。
上を向いた寝姿の仰臥位(背臥位)、横を向いた寝姿の側臥位、うつぶせになった伏臥位(腹臥位)などがある。

●咳嗽反射(がいそうはんしゃ)
気道内の刺激に対して、肺内の吸気を突発的に流出させ異物を排除する防御的反射。

●残渣(ざんさ)
一般には、溶解やろ過などの後に残る不溶物のことをいう。医療現場においては、口内や消化器内にある食べ残りを指すことが多い。
口内の食物残渣は、歯の磨き残しをはじめ、高齢者の咀嚼力低下や嚥下(えんげ)力低下によって起こる。残渣物に口内細菌が繁殖し腐敗、発酵することで悪臭を放ち、口臭の原因となる。

●罹患(りかん)
疾病に新たにかかること。ある期間に発生した特定の疾病の新患者数の、その疾病にかかる危険にさらされた人口に対する比率を「罹患率」といい、ある時点、ある地域内の全患者数をその地域の人口で割った有病率とは区別して用いられる。

 【解説】

【解答】1, 3, 4


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