介護支援専門員、ケアマネ

第14回 問題55

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【問題55】介護保険における介護予防訪問介護について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 介護予防訪問介護事業者は、地域の支え合いを活用することまでは考慮しない。

2 介護予防訪問介護では、定額制が導入されているが、自立支援を目的とすることを常に意識したサービスを提供しなければならない。

3 同居家族がいる場合は、理由にかかわらず介護予防訪問介護を利用することはできない。

4 サービス提供責任者は、サービス提供期間が終了するまでの間に少なくとも1回は、介護予防訪問介護計画の実施状況の把握を行う。

5 生活行為について、利用者自身が行う部分と訪問介護員が支援する部分を明らかにし、利用者本人の同意を得る必要がある。

【用語解説】

●介護予防訪問介護事業
介護保険法に基づき要支援者(要支援1~2)に対する介護予防通所介護事業と、要介護者(要介護1~5)に対する通所介護事業を行います。医師、理学療法士、看護師、介護職員等が作業療法や集団・個別機能訓練指導を行い、利用者本人の持っている力を活かしてできる限り自立した生活を自宅で送ることができるよう支援する。

【解説】

問題 55【易しい問題】

まずは、介護予防訪問介護の『基本方針』をご覧ください。

『介護予防訪問介護事業者は、その利用者が可能な限りその居宅において、要支援状態の維持若しくは改善を図り、又は要介護状態となることを予防し、自立した日常生活を営むことができるよう、入浴、排泄、食事の介護その他の生活全般にわたる支援を行うことにより、利用者の心身機能の維持回復を図り、もって利用者の生活機能の維持又は向上を目指すものでなければならない。』

要支援1、2のかたが利用なさるのが、介護予防訪問介護。要介護1から5のかたが利用なさるのが、訪問介護。両者の相違点等は、試験に出題されやすい部分でもありますので、ぜひ、しっかり区別を。

1× 【5訂 第2巻41P】

基本方針の中にあるように、利用するのは居宅(自宅)で暮らす利用者さんです。当然に地域の一員でもあり時に地域に支えられる立場でもあるでしょう。地域における社会資源の活用もプランに盛り込みたいところですね。

2○ 【5訂 第2巻41P】

設問のとおりです。

たとえ自力では困難な行為があっても、直ちにサービス導入と決め付けるのではなく、同居家族や地域の支援を積極的に検討することも必要です。

3× 【5訂 第2巻40P】

皆さまも御存知のとおり、高齢者をふくむ家族構成は、実にさまざまです。たとえ同居の御家族がおられても、より介護が必要な状態でサービスを利用中であったり高齢や疾病・障害のため介護が困難であることもあります。配偶者以外の家族であれば家計を支えるため働きに出ていることも考えられます。サービスは利用者の自立支援が目的ですが、個々のケースの状況に応じての対応となります。

4○ 【5訂 第2巻41P】

設問のとおりです。

5○ 【5訂 第2巻41P】

設問のとおりです。

【解答】2,4,5

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