第14回 問題51
【問題51】療養通所介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
1 利用者に対する指定療養通所介護の提供の適否は、主治医を含めたサービス担当者会議において検討することが重要である。
2 指定療養通所介護事業所の利用定員は、原則として、15名以下である。
3 療養通所介護計画は、既に作成された居宅サービス計画の内容にかかわらず、事業所の判断で作成してよい。
4 指定療養通所介護事業者は、緊急時の対応策をあらかじめ定めておく必要があるが、緊急時対応医療機関を定めておく必要はない。
5 指定療養通所介護事業者は、安全・サービス提供管理委員会を開催し、安全かつ適切なサービス提供の方策について検討結果を記録しなければならない。
【用語解説】
●療養通所介護
常に看護師による観察を必要とする難病、認知症、脳血管疾患後遺症等の重度要介護者又はがん末期患者を対象にしたサービスで、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
利用者が通所介護の施設に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。
【解説】
問題 51【合否のカギをにぎる問題】
介護保険制度において通所介護事業を行うことができるのは、都道府県知事の指定を受けた指定通所介護事業者および、法人格など一部の要件を満たしていないが、一定の水準のサービスを提供できる事業者で市町村が認めた基準該当通所介護事業者です。
難病やがん末期の要介護者など、医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ中重度者等の在宅生活継続のための支援を強化するために、2006年4月の介護報酬改定において、医療機関や訪問看護サービス等と連携して提供する通所サービスである、【療養通所介護】が創設されました。
1○ 【5訂 第4巻362P】
設問のとおりです。
2× 【5訂 第4巻362P】
療養通所介護の定員数に関する出題は、20年度本試験の問題48にもみられますね。指定療養通所介護事業所は、定員数を8名以下とすることが規定されています。
3× 【5訂 第4巻362P】
療養通所介護計画は、すでに居宅サービス計画が作成されている場合には、当該居宅サービス計画の内容に沿って作成しなければならないと規定されています。
22年度本試験の問題51をしっかりチェックなさった受験生さんは、貴重な1点を手にされたとおもいます。
4× 【5訂 第4巻363P】
サービスを利用するのがどのような方かを考えれば、???と気づかれたのではないでしょうか。
指定療養通所介護事業者には、緊急時対応医療機関に関する規定があります。
◆ 利用者の病状の急変に備えるため、あらかじめ、緊急時対応医療機関を定めておかなければならない。
◆ 緊急時対応医療機関が事業所と同一の敷地内に存し、又は隣接し若しくは近接していなければならない。
◆ 緊急時において円滑な協力を得るため、当該協力医療機関との間であらかじめ必要な事項を取り決めておかなければならない。
5○ 【5訂 第4巻363P】
設問のとおりです。
オンライン模試でも、2回目に登場していましたのでトライしてくださった方は得点ゲットにつながったのではと思います。
【解答】1,5