介護支援専門員、ケアマネ

第12回 問題40


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【問題40】介護保険施設の施設サービス費における栄養マネジメント加算について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 常勤の管理栄養士を1名以上配置しなければならない。

2 管理栄養士は、関連職種と共同して食事摂取状況や食事に関するインシデント・アクシデントの事例等の把握を行う。

3 栄養スクリーニングを踏まえ、入所(院)者ごとの解決すべき課題を把握することを、「栄養アセスメント」という。

4 栄養アセスメントを踏まえ、医師の管理のもとに管理栄養士が栄養ケア計画を作成し、入所(院)者又は家族に説明し同意を得る。

5 低栄養状態に陥るリスクが低い者は、おおむね6カ月ごとに栄養状態のモニタリングを行う。


【用語解説】

●栄養マネジメント
ヘルスケアサービスの一環として、個々人に最適な栄養ケアを行い,その実務遂行上の機能や方法手
順を効率的に行うための体制である。
構成要素
・栄養スクリーニング
(利用者の低栄養状態について関連要因を含めてリスク等を判定する過程である.ケアマネジメント及び介護予防ケアマネジメントにおけるアセスメント(課題分析)では,利用者の低栄養状態のおそれのある者の把握が行われる。)

・栄養アセスメント
(低栄養状態にある者に関して解決すべき課題の把握)

・栄養ケア計画の作成(栄養補給、個別的で重点的な栄養食事相談、多職種協働による栄養ケア)

・実施 ・ チェック
計画は実施し、実施したら計画通りに実施されているかどうかを、必ず確認する.栄養ケア計画に実施上の問題(利用者の非同意、合併症、摂取方法の不適正、関連者の協力上の問題など)があれば、修正し直ちに実行する


・モニタリング
定期的に栄養状態の再アセスメントを行う.モニタリング期間は、栄養状態の程度や、指標によっても異なる(体重は1か月毎に測定)。また、サービス終了時には事後のアセスメンとして実施する。

・評価
中重度者を対象とした施設及び通所サービスでは3か月後に、介護予防サービスでの 「 栄養改善サービス 」では6ヵ月後に最終的な評価を行い、目標が達成されていなければ関係者で協議し、計画を続行するか、計画の修正を行う必要がある。計画の修正ついては、ケアマネジメント及び介護予防ケアマネジメントの見直しを経て行う。

・サービスの評価と継続的な品質改善活動
サービスに関する評価は,利用者個別のモニタリング結果を集積し、プロセス評価として、栄養ケア ・ マネジメントの構成要素の実施率、利用者の参加率、実施時間などを検討する。また、アウトカム評価は、栄養状態、身体状況、生活機能、要介護度、合併症、入院、医薬品利用数、主観的な健康感などの改善目標が、どの程度達成されたかによって評価される。これらの評価結果に基づいて継続的なサービスの品質改善活動を行う。

【解説】 

【解答】1,2,3


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