介護支援専門員、ケアマネ

第12回 問題34


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【問題34】終末期について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 がんの場合には、個人差はあるものの、長い期間にわたり徐々に身体機能が低下していく。

2 心臓、肺、肝臓などの臓器不全の場合には、個人差はあるものの、日常生活は死の間際まで自力で行えることが多い。

3 老衰や認知症などの場合には、個人差はあるものの、長い期間を要して徐々に機能が低下していくため、最期を予測することが難しい。

4 がんや慢性疾患の場合には、本人の状態を考慮し、在宅ケアにこだわることなく、医療機関への入院を選択肢として想定しておく必要がある。

5 老衰や認知症などの場合には、廃用症候群の悪化を予防するために、リハビリテーション専門職の定期的な関わりや評価が必要である。


【用語解説】

●認知症
認知症とは、脳の疾患により、記憶、思考、見当識(時間・場所等の感覚)、理解、計算、学習能力、言語、判断を含む認知機能の低下した状態をいいます。意識の混濁はなく、認知機能の障害は通常、慢性、進行性で、情動の統制、社会行動あるいは動機づけの低下を伴います。臨床的には、これらの症状が、日常生活を損なう程度に達した状態が6カ月以上続いたときに、認知症の診断が考慮されます。従って、認知症は複数の症状を呈している状態であって疾患名ではありません。
認知症を引き起こす原因疾患には、① 脳出血、脳梗塞、脳動脈硬化のような血管病変、② アルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭葉変性症のような脳細胞の変性疾患)、③ 梅毒、AIDS 等の感染症、④ 頭部外傷、⑤ 薬物中毒などがあります。


●廃用症候群
手足を動かさなかったり、頭を使わないでいることによって生じるさまざまの二次的な合併症をいう。
寝たきり、からだを動かさないでいると、関節が固まって動かせなくなったり、とこずれができたり、筋力が弱くなったり、高齢者の場合は、ぼけ様の症状が出てきたりします。

【解説】 

【解答】3,4,5


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