介護支援専門員、ケアマネ

第13回 問題9

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【問題9】地域支援事業について正しいものはどれか。2つ選べ。

1 介護予防サービス事業を含む。

2 居宅サービス事業を含む。

3 介護予防ケアマネジメント事業を含む。

4 包括的・継続的ケアマネジメント支援事業は含まない。

5 任意事業として家族介護支援事業を含む。

【用語解説】

●地域支援事業
市町村による、要支援や要介護になるおそれのある高齢者に対して、介護予防のためのサービスが地域包括から提供されます。
地域支援事業とは市町村で行うもので、介護給付・予防給付とは別に、被保険者(介護保険)が要介護状態になることを予防(介護予防)し、要介護状態等になった場合も住み慣れた地域でできるだけ自立した生活が送れるように実施するものです。
地域支援事業は次の3つの事業からなります。
1介護予防事業 2包括的支援事業 3任意事業

●介護予防サービス事業
要支援者に対して、訪問介護・訪問看護・訪問入浴・福祉用具貸与・デイサービス・通所リハビリ等のサービスを提供する。

●家族介護支援事業
主に要介護認定を受けている方を介護している家族の方などの心身の負担の軽減を図り、介護者を支援することを目的として実施。この事業の実施主体は各市町村。事業の実施は地域包括支援センターを運営する法人(以下、「委託法人」という。)に委託する場合もある。
・介護者の健康づくり、又は介護に関する悩みや意見の交換会
・介護保険サービスの知識・情報の講習・研修会
・介護技術の講習・研修会
・その他

【解説】 

問題 9【易しい問題】

地域支援事業も毎年出題されている問題になります。地域支援事業の実施状況は、役所に勤めるか、地域包括に勤務しないと、実感としてどれくらい役立っているのかわかりにくいでしょう。

地域支援事業の必須事業と任意事業を学習された方は、解答できたと思われます。

必須事業

◆介護予防事業

◆介護予防ケアマネジメント事業

◆総合相談・支援事業

◆権利擁護事業

任意事業

◆介護給付費等費用適正化事業

◆家族介護支援事業

1× 【5訂 第1巻153P】

介護予防サービスは要支援1・2の方を対象としたサービスを指します。

例介護予防訪問介護・介護予防通所介護・・・・・・・・・・

介護予防サービスは、そうです介護保険の対象者(要支援1・2)の予防給付を意味しています。

地域支援事業の対象者は、介護保険非該当者が中心になります。

地域支援事業は、介護保険の予防給付・介護給付とは別のものであり、主に、介護保険非該当者を対象とする事業が中心になります。

2× 【5訂 第1巻153P】

介護給付(要介護1-5)の方を対象としたサービスをいいたいのでしょう。

地域支援事業は、介護保険非対象者が中心であるということを理解しているかを問うたのでしょう。

3○ 【5訂 第1巻153P】

必須事業になります。

【介護予防サービス事業】と【介護予防ケアマネジメント】と【介護予防支援事業】は言葉が似ていて、中身が具体的にどう違うのかわかりにくいと感じる受験生、国民は多いと思います。

よけいなことですが、【地域支援事業】のネーミングをかえれば、もう少し普及するとも思われます。

【介護は予防するものではなく、健康な状態が続くことはよいことである】という観点から【健康延伸事業】のような意味合いを含んだ前向きな表現のほうがよいと思いますが・・・・

4× 【5訂 第1巻153P】

必須事業になります。地域支援事業に含まれます。

5○ 【5訂 第1巻153P】

設問のとおりです。

【解答】3,5

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