第13回 問題25
【問題25】要介護2の利用者Aさんは、居宅介護支援事業所のB介護支援専門員に毎日のように電話をしてくる。いったん電話をとると2時間は話を止めてくれないが、さほどの用ではない。対応に困っている居宅介護支援事業所の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 「業務妨害に当たるので警察に通報します。」とAさんに伝えた。
2 「当事業所では対応できないので契約を解除します。」とAさんに伝えた。
3 Aさんがなぜそのような行動をするのかをアセスメントした。
4 地域包括支援センターに現状を説明し、助言を依頼した。
5 直ちにAさんの居宅介護支援を保険者が運営している居宅介護支援事業所に移管した。
【用語解説】
●居宅介護支援事業所
・要介護認定申請の受付、申請書の提出
・介護認定調査の実施
・指定居宅介護サービス事業所、介護保健施設の紹介、福祉用具貸与、
・介護保険対象外サービスの紹介、その他の指定介護保険サービス
・提供事業所との連絡調整
・居宅介護サービス計画作成、サービス担当者会議で要介護者が
・受けるサービスの検討
・サービス計画にもとづいたサービス提供の管理
・サービスの再評価とサービス計画の練り直し
などを行い、居宅で医療、福祉サービスを適正に受けられるよう関係各所と調整を行う。
●地域包括支援センター
地域包括支援センターは、公正・中立な立場から、
(1)総合相談支援
(2)虐待の早期発見・防止などの権利擁護
(3)包括的・継続的ケアマネジメント支援
(4)介護予防ケアマネジメント
という4つの機能を担う地域の中核機関です。
運営主体:市町村、在宅介護支援センターの運営法人(社会福祉法人、医療法人等)その他市町村から委託を受けた法人
職員体制:保健師(又は地域ケアに経験のある看護師)、主任介護支援専門員、社会福祉士の3つの専門職種又はこれらに準ずる者
【解説】
解説は不要でしょう。
事例問題は、より適切なものを選べとなっているので、深く考え込むと、解答しにくくなります。割りきりで、得点をとらせてくれるサービス問題ととらえて、一般常識を基準として解答されたほうがよろしいでしょう。
支援分野全25問、解答ご参照お疲れさまでした。
受験生は改めて、問題の難易度には格差があるということを実感されたことと思います。
現場で、日常的に活用する知識と、試験のためだけに覚えざるを得ない知識があります。
まずは、受験生の職場環境に近いところの問題の得点率をあげることが、利用者様と受験生の益になると思われます。
居宅関係の方なら、居宅関連問題は得点できるよう、施設関係のかたらなら施設関連の問題を得点できるようにし、居宅と施設の共通事項(類似事項)を学習されることをお勧めいたします。
【解答】3,4