介護支援専門員、ケアマネ

第13回 問題57

01-green

【問題57】介護支援専門員が活用する社会資源について、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 社会資源とは、インフォーマルなサポートのネットワークを指しており、フォーマルなサービスは含まれない。

2 サービス担当者会議は、要介護者本人や家族が参加することが求められている。

3 フォーマルサービスの一般的特徴は、専門性が高く、供給の安定性はあるが、柔軟な対応が難しいことである。

4 介護支援専門員には、インフォーマルなサポートを活用した支援は求められていない。

5 民生委員・児童委員は、介護支援専門員が活用する社会資源ではない。

【用語解説】

●インフォーマルサポート
近隣や地域社会、ボランティアなどが行う非公式的な援助のこと。

●フォーマルサービル
公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援のこと。
介護保険(介護予防)サービス、介護保険外の行政サービス、医療・保健サービス、地域包括支援センターや社会福祉協議会の支援、非営利団体(NPO)などの制度に基づくサービスなど。

●民生委員・児童委員
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、「児童委員」を兼ねています。
児童委員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行います。また、一部の児童委員は児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」の指名を受けています。

【解説】

問題 57【易しい問題】

福祉分野出題範囲として、公的サービスおよびその他の社会資源導入方法論があげられます。

 ◆ 自立支援のための総合的ケアネットワークの必要性

 ◆ 社会資源間での機能や役割の相違

 ◆ フォーマルな分野とインフォーマルな分野の連携の必要性

社会資源に関する出題として、過去の本試験では17年、問題57、20年、問題58、があります。

後半あと4問ほどと、疲れが出る頃を狙っての(?)カタカナ・オンパレード文章に負けず、絶対取りこぼさないことが大切です。全15問と、もっとも問題数が少ない福祉分野では、たった1つの設問が、運命を決めることになるからです。

1× 【5訂 第3巻339P】

要介護者のかた達を地域で支援してくには、公的サービスを中心とするフォーマルな分野のサービスと家族、親戚、友人、近隣、ボランティアなどによる、インフォーマルなサポートの両方が必要不可欠です。両者をあわせたものが、ケアの社会資源となります。

2○ 【5訂 第1巻263P】

設問のとおりです。

サービス担当者会議は、事業者間だけのものではありません。ケアマネージャーが主催者となり、要介護者やその家族、居宅介護サービス計画にあるサービス提供機関の職員が参加して、ケアマネージャーが作成した居宅サービス原案について、専門的な意見等を述べ合い、修正を加えつつ居宅サービス計画の最終決定を行う場となります。

3○ 【5訂 第3巻342P】

設問のとおりです。

4× 【5訂 第3巻344P】

介護支援専門員には、下記のように総合的な居宅サービス計画の作成が義務付けられています。

 「介護支援専門員は、居宅サービス計画の作成に当たっては、利用者の日常生活全般を支援する観点から、介護給付等対象サービス以外の保険医療サービス又は福祉サービス、当該地域の住民による自発的な活動によるサービス等の利用も含めて居宅サービス計画上に位置づけるよう努めなければならない。」

5× 【5訂 第3巻344~345P】

自治会や民生委員、児童委員などもまた、ケアマネージャーが活用すべき社会資源として位置づけられます。(というか、お世話になる機会がいっぱいあります!!)

【解答】2,3

01-green

このページの先頭へ